内容紹介
兵庫県知事の疑惑を告発した文書が、県政のみならず、日本の政治・社会をも揺るがす事態に発展している。どこに問題があったのか。ジャーナリスト・研究者として公益通報に造詣が深く、自らも騒動の渦中に巻き込まれた著者が、大量のデマや偽情報が氾濫する中で、一連の事実関係を丹念に整理・検証し、いま何が必要かを考える。 兵庫県「文書問題」は2つの側面で日本を揺さぶるーーまえがきに代えて 1 発端 1 だれも知らない告発文書に火をつけたのはだれか 2 私が兵庫県の問題に関わることになった経緯 2 百条委員会で追及 3 全国ニュースへと展開、百条委員会と第三者調査委員会が発足 4 兵庫県知事は何を間違えたのかーー「前時代的な仕打ち」 5 真実と信ずるに足りる相当の理由がないとは断定できない 6 百条委員会で参考人として申し述べた知事の対応の違法性 7 斎藤知事に対する証人尋問と不信任決議 8 公益通報者保護法が報道機関に期待する振る舞い 3 知事選挙 9 デマ、偽・誤情報、個人攻撃が横行した兵庫県知事選 10 私に対するデマや陰謀論、誹謗中傷、個人攻撃 11 立花孝志氏、SNSで支持拡大、新聞・テレビに矛先 12 「異なる世界」への分断が現出 4 広がる波紋 13 五百旗頭理事長が倒れた日の出来事を副理事長が証言 14 想像してみてください……日弁連シンポジウムの基調講演で 15 SNSと選挙をどうするかが国政上の課題に浮上 5 調査結果 16 百条委員会が報告書、「救済などの措置を行う必要がある」 17 第三者調査委員会が報告書、「通報者探索は違法」と断定 6 何が問われているか 18 ここは国の出番なのではないか、自浄能力喪失の兵庫県に 19 消費者庁が兵庫県に「適切な対応を」、衆院で法改正案の審議始まる 20 法改正案を審議する衆院委員会で参考人として意見陳述 21 知事側近から元県民局長の私的情報が外部に漏洩 22 公益通報者保護法改正法が国会で成立、附帯決議で 23 内部通報制度の重要性が兵庫県の失敗で照らし出されている 7 突きつけられた課題 24 「民主政の死」を回避するために あとがき 注 年 表